川口元郷 内科 循環器内科 川口領家循環器内科クリニック

川口領家循環器内科クリニック

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院長のひとこと

Director's column

心臓ペースメーカー

脈が遅くなり、めまいや立ちくらみ、意識消失を生じる不整脈を徐脈性不整脈といい、房室ブロックや洞不全症候群、徐脈型心房細動などがあります。特に房室ブロックでは高度に脈が遅くなり、一時的に心停止を生じ、ひどいと意識消失を起こし倒れてしまうこともあります。これらの高度徐脈性不整脈に対する治療の一つに心臓ペースメーカーがあります。心臓ペースメーカーは心臓のリズムを整えるための機械です。

心臓ペースメーカーの歴史は長く、最初の植え込み手術は1958年10月まで遡ります。当初は大きな機械をつけていましたが、機器の改良・進歩により小型化・高性能化が進みました。現在では心臓内に直接埋め込むことができ電極も必要ない極小のペースメーカーまで実用化されています。

ペースメーカーには、病気の悪化時に一時的に使用するタイプと、病気の完治が難しいため恒久的に体内に埋め込んで使用するタイプがあります。一般的な、埋め込み型のペースメーカーはリズムの発生などを調節するコンピューター的な部分と、その電源となるバッテリーからなるジェネレーターと呼ばれる本体と、発生した電気信号を心臓に届ける電線部分であるリードから成り立っています。手術は局所麻酔で、小一時間ほどで終了します。術後の痛みはほとんどなく、術後の歩行も可能です。手術は短期入院で行いう施設が多いようです。手術後はめまいや立ちくらみなどの症状がなくなり今までどおりの日常生活が送れます。

徐脈性不整脈はめまいや立ちくらみなどの症状が、初発であることが多く、そのような症状を自覚された場合は、心電図検査や24時間装着するホルター心電図を行うことによって診断がつけられることがあります。当院では徐脈性不整脈の診断やペースメーカー植え込み手術後の管理も行っています。

2018.11.16
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