川口元郷　内科　循環器内科　川口領家循環器内科クリニック

今年の５月は気温の寒暖差が激しく、体調を崩される方も多く見受けられました。かなり前から地球規模の気候変動が取りざたされていますが、気候変動は今後も悪化すると思われます。

今回は気候と関係のない、血糖値に関してお話ししてみたいと思います。健康診断などで血糖値が高いと言われた方もいらしゃるのでなないでしょうか？血糖値が高いとは、血液中の糖の数値が高いことを意味します。空腹時血糖=126mg/dl以上や随時血糖値=200mg/dl以上、HbA1c=6.5%以上などが該当します。これらの基準を満たせば糖尿病と診断されます。糖尿病の原因は、加齢や生活習慣、遺伝的な因子などが関与するとされています。糖尿病は初期には自覚症状がありません。しかし、病状が進行すると、やたらと喉が渇いたり、尿量が多くなったりします。さらに悪化すると糖尿病の合併症と言われる、神経障害や腎臓障害、網膜症、心臓や血管の病気を惹起するようになります。糖尿病が全身病と言われる所以です。

糖尿病の治療は食事療法、運動療法、薬物療法の3つが基本となります。

糖尿病の初期では症状がないので、健康診断などでの定期的な採血・採尿等を行い発見・予防に努めることが重要と考えます。特にメタボ体質の方は要注意です！